先日、仲良しのメンツ7人でMandulahという場所まで行ってきた。
朝3時半頃に寝て4時頃に起床。とっても眠いなかのロングドライブ。
このMandulahという場所。
マンダラーと読むのかマンジュラーと読むのか迷うところであり、英語の堪能なピエールとしては「マンダラー」だと思うのだが、我が麗しのカトリーヌは断固としてそこを譲らず。
ちょっとケンカになりそうなところで朝を迎えた。
カトリーヌとの遠出というものは実はあまり経験がない。
助手席に凛と座るカトリーヌの横顔は朝日よりも眩しく、そして何よりも美しい。
しかしカトリーヌは運転というものがしたことがないのだろう、時たま私の運転を阻害するような行動をとることがあるのだ。
「あー、朝日ー!キレイー!」
などと言いながら時速100キロでドライバーズハイの中、真横を指さしながら「見て!」と促すカトリーヌ。
「そうかそうか、写真に撮っておけば?」
とカトリーヌの機嫌を損ねることなく、この状況を切り抜ける最善の答えを導き出したピエール。
「あー!本当にキレイー!」
パシャパシャと何枚か写真を撮るカトリーヌ。
そしてその写真を見てくれと懇願する。
「ねぇ。見て~!よく撮れたよ~!」
そう言いながら自慢のデジカメを運転中の私の目の前に差し出す。
オイオイオイオイ、あなたは僕を殺す気ですか。
時速110キロでの強風の中、カトリーヌのデジカメで埋まる車のフロントガラス。
爽やかな早朝ドライブのはずが、無邪気な彼女とのヘブンズドライブ。
そんなこんなでマンダラーへ到着。
途中でっかい道から右に入るところがあったのだが、チョット古いナビなら弾かれてるんじゃないか、と思われるほどに目立たない道だったのでびびった。
ビーチに着き、早速波に乗りはじめる若者達。
どう好意的に見積もっても懐疑的としか思えない強風と寒さの中、
若者達は永眠を求めるゾンビのように海の中へ入ってゆく。
ピエールも若者Aからウェットスーツを強奪し、海へと足を踏み入れる。
しかしここで問題が発生。
ピエールは、泳げません。
アレルギーがあるとか、ちょっと病気なのだとかそういうものではない。
ただ単に、泳ぎ方を知らないと説明した方がわかりやすいであろう。
小学校の頃はプールの授業が嫌で嫌で、今考えるとなんでそんなに嫌だったんだろうと思っていたのだが、プールのある日は「今日はちょっと。。。」と、生理に入った女子高生のように絶望的に断固拒否していた。
そんなわけで、ピエールはウェットスーツを装着したにも関わらず海には一切入らないという在りし日のピッコロ大魔王並の離れ業を披露。早くも帰りたいモード全快になってきた。
しばらくして、若者達が海から上がってきた頃、私と麗しのカトリーヌは車の中で
隠れてキス仲良く寝ていた。すると、一緒に来ていた女友達のRが、水をかけてきた。
ピエールは東京生まれ千葉育ち。悪そうなヤツは大体友達。だから売られたケンカは買う太刀だ。というわけで、ビッチRの水攻撃に激しく応戦。なんとかメンツを保つことができた。
あー長すぎるので後編に続く。
次回予告。
帰りの車の中、睡魔に襲われるピエール。
そしてそれを撃退すべく考え出したカトリーヌの秘策とは?
三色の提灯、お賽銭箱の下、そしてこれから行く世界。。。
乞う ご期待!